コラム一覧
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冷え性について
2019/12/07
◆◇◆冷え性って?◇◆◇
冷え性とは、特に定義はされていないが、四肢末端や上腕部などが温まらず、冷えているような感覚が常に自覚されているような状態のことです。
冷え性は、いわゆる体質的な部分だけでなく、生活習慣のなかで冷えにさらされることの積み重ねが原因になることがあります。このことを、東洋医学では「積冷」と呼びます。エアコンの普及や衣服・食生活の変化、それに夜型の生活やストレスの増大も影響して現代人は冷えを感じやすくなっています。
冷え性というと冬を連想しますが、冷房の効いた現代では夏の冷え性も多く見られます。外の暑さで汗をかき、冷房が効いた室内で冷やされ、汗が乾くときにも熱が奪われて冷え性の原因となってしまうというパターンもあります。これに、冷たい飲み物をガブガブ飲む、暑いからと浴槽に入らずにシャワーで済ませるといった夏の生活習慣も、冷え性を招きます。
女性の7割が冷え性、男性の約1割の方が冷え性を辛いと感じているようです。
男性の冷え性の原因は、運動不足による筋肉の減少やストレス過多、生活習慣病による動脈硬化などが関わっているケースが多く見られます。特に高齢者では動脈硬化が進み、血行が悪化した結果として冷え性が起こることも多いです。
◆◇◆食生活を見直そう!◇◆◇
冷え性を防ぐためにも身体を温めてくれる作用のある食事を心がけましょう。血行促進・発汗作用のある唐辛子は細かくするほど辛さを感じやすくなるので、細かくしすぎないように。乳製品と一緒に摂ると辛さが和らぎます。食べ過ぎは消化管の粘膜を傷つけてしまうので注意。ビタミンEを含むアーモンドや植物油は血流を良くする効果もあります。
入浴時に湯船に入ることも効果的です。特に半身浴が効果的で、38〜40度のお湯に20〜30分じっくり浸かることで身体の芯から温まります。熱すぎない温度が重要です。入浴前後は脱水を防ぐためにコップ1杯程度の水分補給をしましょう。
◆◇◆おすすめ食材◇◆◇
【しょうが】
血行促進作用!生姜をすりおろして使う場合は、食べる直前にすりおろすのがオススメ!
◆◇◆簡単1品レシピ◇◆◇
【乾燥しょうが】
材料
・生姜 お好きな量
生姜の皮を軽くスプーンでこそげとる。オーブンを120度に予熱しておく。
生姜を1〜2o幅にスライスする。天板にクッキングシートを敷き、生姜を重ならないように並べ、120度で40分焼く。
紅茶やスープに入れるだけで温まります!
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骨粗鬆症について
2019/12/07
◆◇◆骨粗鬆症って?◇◆◇
骨粗鬆症とは、骨の量(骨量)が減って骨が弱くなり、骨折しやすくなる病気です。
骨粗鬆症は予防が大切な病気です。
骨粗しょう症の初期には、痛みなどの自覚症状が現れにくく、骨粗しょう症が進むにつれて、次第に背中や腰の痛み、せぼねが曲がる、身長が縮むといった症状が現れはじめます
カルシウムの摂取不足によるものが多いですが、女性では閉経後に骨量減少が起こります。なので、まずは、しっかりとカルシウムを摂取すること、加えて、カルシウムの吸収率を高めるビタミンD、骨の形成を促すビタミンKを一緒に摂ると、より効果的です。
日々の食生活でインスタント食品やスナック菓子などの加工食品をくちにすることも多いかと思いますが、加工食品にはリンが含まれるため過剰摂取により骨がもろくなる可能性があります。頻繁に食べるのは避けましょう。
カフェインの利尿作用により、カルシウムの排泄量が多くなってしまいます。コーヒーや緑茶などは1日2杯程度までに留めましょう。
◆◇◆食生活を見直そう!◇◆◇
★骨を強くするには、カルシウム!ビタミンD!ビタミンK!
牛乳、乳製品や小魚、干しエビ、大豆製品などカルシウムが多く含まれる食品の代表的なものですが、ビタミンDが豊富なキノコと一緒に摂ると、吸収率が高まります。反対に野菜に含まれるシュウ酸や、穀類などに含まれるフィチン酸は吸収を妨げます。
ビタミンDを含むうなぎ、卵、きくらげ。ビタミンKを多く含む納豆、小松菜、ブロッコリーなどは脂溶性ビタミンなので、油を使って調理するのがオススメ!日光を浴びることで体内にビタミンDを生成してくれます。
ビタミンKはアルコールと一緒に摂ると壊れてしまうのでお酒のつまみなどには不向き。一緒に食べるのはなるべく避けましょう。
◆◇◆おすすめ食材◇◆◇
【さんま】
ビタミンD豊富でカルシウム吸収を促進します!ちなみに添えられてる大根おろしは消化の吸収を助けてくれます!
◆◇◆簡単1品レシピ◇◆◇
【さんま缶の炊き込みご飯】
材料
・米2合
・さんま缶 1缶
・みりん 適量
・薄口しょうゆ 適量
炊飯器にすべての材料を入れて炊くだけで完成!!にんじんやしめじなど入れてみるのもGOOD!
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糖尿病について
2019/12/07
◆◇◆誰しもなり得る糖尿病◇◆◇
糖尿病とは、血液中のグルコース(血糖)が増加して、血管疾患を引き起こす病気です。血糖値が高いままの生活を続けていると、血管がもろく、ぼろぼろになってしまいます。血管は血液の通り道であり、全身に栄養を届けるためにとても重要なので、血管がぼろぼろになると全身の臓器に障害が起こってしまいます。
糖尿病にはT型とU型の2種類があります。T型は先天的な疾患であり、子供に多く見られます。U型はストレスやバランスの悪い食事、不規則な食生活からインスリン(血糖値を下げるホルモン)の働きが低下して起こります。糖尿病患者の9割以上がU型糖尿病です。
糖尿病の診断基準数値は以下の通りです。
@空腹時血糖:126r/dl 以上
A随時血糖:200r/dl 以上
B75gブドウ糖負荷試験血糖値:200r/dl 以上
CヘモグロビンA1c:6.5% 以上
@〜Cの数値が出て、条件に該当すると糖尿病と診断されます。
自覚症状としては、トイレの回数が増えた、急に体重が減った、疲れやすい、異常にのどが渇く、手足がしびれる、足がつるなどがあります。血縁の家族に糖尿病の人がいるという方も要注意です。
体内で血糖値を下げるホルモンはただ一つ、膵臓から分泌されているインスリンのみです。誰しも加齢に伴いインスリン分泌の力が弱くなるため、糖尿病のリスクが高くなっていきます。一度糖尿病になってしまうと、自然治癒は望めません。血糖値の正常値を維持できるようにするため、服薬や食事・運動療法が必要です。そうなる前に、バランスの良い食事や適度な運動を取り入れて、自身の健康を守りましょう。
◆◇◆生活習慣を見直そう!◇◆◇
★肥満は大きな原因のひとつ!適性なカロリー摂取を!
糖尿病の原因のひとつとして、肥満があります。肥満により、血糖値を下げる働きのあるホルモン、インスリンの効き目が悪くなったり、分泌量が低下してしまいます。
肥満とは、体重の評価指標であるBMI(体重÷身長²)が25以上の場合を言います。主な原因としては、過食、運動不足、ストレスがあります。適性なカロリー摂取と、運動習慣を取り入れることを心がけましょう。
血糖値が気になる方におすすめの食品は、
・オクラ、やまいもなどのネバネバ食品 →ムチンという成分が糖の吸収を抑えます。
・まいたけ →αグルカンという成分が糖の吸収を抑えます。
・ひじき、こんぶ →クロムという成分がインスリンの働きを助けます。
その他には、よく噛むこと(満腹感が得やすくなる)、朝食は抜かないこと(血糖管理がしにくい)、間食は控えること(食べるならナッツやヨーグルト、果物にする)などを習慣づけましょう。
◆◇◆おすすめ食材◇◆◇
【ごぼう】
食物繊維が豊富。糖質の吸収を緩やかにする水溶性食物繊維、歯ごたえになり噛む回数を増やせる不溶性食物繊維の両方が豊富に含まれている。
◆◇◆簡単1品レシピ◇◆◇
【サバとごぼうの味噌炒め】
材料(2人前)
・サバ缶(みそ) 1缶
・ごぼう 1/2本
・生姜(千切り) 1/2片分
・人参 1/8〜1/4本
フライパンにサバ(タレごと)とショウガを入れ、木ベラなどでほぐしながら炒める。水分が飛んだらゴボウ、ニンジンを加えてさらに炒める。
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