コラム
便秘の方の食生活について
2019/12/07

便秘とは一般的に「排便がうまく出来ない状態」のことを言います。
@排便回数が少ない(一週間に三回未満)
A便の量自体の減少
B水分の少ない硬い便が出る
C便をうまく出せない
D残便感や腹部の張った感じがある
これらの状態の組み合わせを便秘と呼びます。
毎日排便があったとしても、@〜Dで当てはまる症状があれば便秘といえます。
便秘になると、お腹が張る・痛みを感じる、食欲低下、有害物質を排泄出来なくなることによる肌荒れ・にきび・体臭などの症状が引き起こされます。
便秘には二種類あります。
一つは、便を押し出す腸の運動が弱くなって起こる「弛緩性便秘」。
これは主に、生活習慣の乱れ・運動不足が原因です。
規則正しい食生活をし、毎日決まった時間にトイレに行く習慣をつけましょう。
二つ目は、大腸の一部が痙攣を起こして便が通りづらくなることで起こる「けいれん性便秘」。
これはストレスや過労が原因です。繊維の少ないものを食べるなど、腸への刺激は少なくしましょう。
便秘改善の基本は、一に生活、二に食事、最後の手段がお薬です。
まずは規則正しい生活習慣を心がけましょう。
便秘と聞くと思い浮かぶのは「食物繊維を摂る!」という方も多いのではないでしょうか。
では、食物繊維にも種類があるということはご存知でしたか?
「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」です。
水溶性食物繊維は、腸内環境を整える、食後の血糖値の急激な上昇を抑える、コレステロールの吸収を抑える、などの働きがあります。
不溶性よりも腸への刺激が少ないため、けいれん性便秘の方はこちらを選ぶと良いでしょう。
不溶性食物繊維は、排便を促す、腸内の不要物をからめ取って排出する、満腹感を得やすくする、などの働きがあります。
便のかさを増やすとともに、腸の動きも活発にさせるので、弛緩性便秘の方はこちらを選ぶと良いでしょう。
そして、便秘になる原因として水分不足も挙げられます。
便の水分が無くなるほど排泄しづらくなるので、こまめな水分補給は便秘改善の鉄則です!
朝起きた時に1杯の水を飲むと、腸の運動が活発になるのでおすすめです!
水溶性食物繊維と不溶性食物繊維を両方摂るのにおすすめです!
普段のご飯に混ぜて炊くだけなので、簡単に料理に食物繊維を取り入れられます。
【もち麦入り中華スープ】
材料(2人分)
・もち・麦 50g ・長ネギ 1本
・わかめ 20g ・ごま油 大さじ1
・水 400cc
・中華スープの素 大さじ1
もち麦を軟らかくなるまで15分程煮る。
長ネギは斜めに、わかめは食べやすい大きさにカットする。
鍋にごま油をしいて、長ネギを焼き色がつくまで炒め、残りの材料を加えて温める。