お腹をこわしやすい方の食生活について
2019/12/07

下痢とは、便に含まれる水分が多い状態を言います。
通常便、いわゆるバナナ状の便の水分が70〜80%です。
70%以下になると硬便、80〜90%が軟便・泥状便、90%以上になると水様便と言います。
一日何度も排便があると、大量の水分と同時にナトリウムなどのミネラルも失われるため、脱水症状を引き起こしかねません。
原因には、ウイルスや細菌などによる食中毒や感染症と、暴飲暴食や冷え、ストレスによるものがあります。
食中毒や感染症の場合は、激しい腹痛や発熱、嘔吐を伴うので、早めに受診しましょう。
また、そういった場合の下痢は菌や有害物質を体外に排泄する生体防御反応でもあるため、安易に下痢止めで止めず、医師に相談するようにしましょう。
便の状態には、腸内環境も大きく関わってきます。
善玉菌が多いと便通が良くなり、悪玉菌が多いと有害物質を作り出したり、免疫力が低下したりします。
腸内環境を整えるためには、まずは毎日乳酸菌を摂りましょう。
乳酸菌は量よりも毎日摂るということが重要です。
ご自身の続けやすい方法で取り入れましょう。
ふたつ目に、規則正しい食生活を心がけましょう。生活リズムがバラバラだと、自律神経が乱れ、腸内環境の乱れにも繋がります。
バランスの良い食事や適度な運動、十分な睡眠時間を確保するようにしましょう。
腸内には様々な細菌が存在しています。
これらの数のバランスで腸内環境の状態が決まります。
腸内を顕微鏡で覗いてみると、細菌の様子が「お花畑」のように見えることから、腸内細菌叢のことを「腸内フローラ」と言います。
腸内フローラを整えるということは、腸内の善玉菌を増やすということでもあります。
その方法は主に2つです。
1つ目に、善玉菌を含むものを摂る方法です。
食品では納豆や味噌、ヨーグルトなどの醗酵食品です。
毎日取り入れるとより効果的です。
また、様々な種類の乳酸菌やビフィズス菌が濃縮されている整腸剤を用いるのも良いでしょう。
2つ目に、善玉菌のエサとなるものを摂る方法です。
これは「食物繊維」と「オリゴ糖」。
根菜や海藻、きのこ類などの食物繊維を多く含む食品や、野菜類、果物類などのオリゴ糖を多く含む食品を摂ると良いでしょう。
善玉菌を含むものと一緒に摂るとより効果が期待できます!
善玉菌を含む、プロバイオティクス。味噌には体を温める作用も報告されているので、冷えにも効果的です。
毎日取り入れることがおすすめです!
【豚肉のヨーグルト味噌焼き】
材料(2人前)
・豚ロース薄切り 8枚
★味噌 大さじ1
★醤油 小さじ1 ★みりん 小さじ1
★プレーンヨーグルト 大さじ2
★を混ぜ合わせ、1/3量を大きめに広げたラップに薄くぬる。
豚肉を4枚のせ、1/3の量をぬり、さらに豚肉をのせ、残りをぬる。
ラップで包み、冷蔵庫で2時間ほど置く。フライパンで焼いたら完成。