熱中症について

2019/12/07

◆◇◆熱中症って?◇◆◇

 熱中症とは、高温環境下で体内の水分や塩分(ナトリウム)などのバランスが崩れたり、体内の調節機能がうまく働かないことによる障害のことを言います。

 熱中症は、夏の強い日差しの下で激しい運動や作業をするだけでなく、身体が暑さに慣れていない梅雨明け時期にも起こりやすくなっています。外に出る時には、身体に熱がこもりすぎないよう、衣類の工夫や、冷却材等を活用し、適度に冷やすことが予防に効果的です。

 近年では、高齢者の室内での熱中症が増加してきています。高齢者は特に、年齢と共に温度の変化を感じにくくなるため、扇風機や冷房も使いながら、こまめに水分補給を行いましょう。

 熱中症の予防には定期的な水分・塩分(ナトリウム)などの摂取が必要です。塩分濃度が0.1〜0.2%の食塩水、またはナトリウム40〜80mg/100mlのスポーツドリンク・経口補水液などを摂取しましょう。のどが渇いていなくても20〜30分ごとにこまめにコップ1〜2杯程度摂取することが望ましいです。のどの渇きはすでに「脱水」が始まっているサインです。

 

◆◇◆食生活を見直そう!◇◆◇

★食べ物でも熱中症対策!

 汗をたくさんかくことで、体内から塩分(ナトリウム)と共にカリウムも失われます。さらに水に溶けやすく身体に蓄積されない「水溶性ビタミン」も、汗や尿と一緒に流れてしまいやすいです。これらの栄養素を意識して摂り入れてみましょう。

 クエン酸は、梅干しやレモンなどの「酸っぱい」と感じる酸味の主成分で、細胞のミトコンドリア内でエネルギー源を燃焼し、エネルギーに変える「クエン酸回路」の働きを活発にします。クエン酸回路を活性化させることで疲労の原因となる乳酸の蓄積を防いでくれるため疲労回復に効果的です。さらに、脱水症状を改善するミネラルの吸収をサポートする働きもあるためオススメです!

 

◆◇◆おすすめ食材◇◆◇

【梅干し】

 クエン酸のパワーで疲労回復!脱水症状を改善するミネラルの吸収をサポートする働きも!

 

◆◇◆簡単1品レシピ◇◆◇

【梅おろし豚丼】

材料(1人前)

・豚バラ(薄切り) 100g・梅干し 1個

・大根おろし 1/2カップ

・麺つゆ(3倍濃縮) 大さじ2

・ご飯 茶碗1杯分・貝割れ菜 1/2パック

・おろしワサビ 小さじ1/4

豚バラを炒め、色が変わったら大根おろし、梅干し、ワサビ、麺つゆを加えて軽く炒める。器にご飯を盛り、貝割れ菜を散らし、炒めた物を載せて完成。

記事一覧