コラム
胃とお友達になる食生活
2020/04/21

胃の働きは、食物を強力な酸で消化し、小腸で栄養を吸収しやすくすること。
しかし、胃はとても敏感な臓器です。
消化しにくいものを多く食べたり、強い辛味・アルコールなどの刺激物を食べたり。またはストレス!
こういった負荷によって、胃は消化不良や胃酸過多など、様々な症状をおこしてしまいます。
胃と良好な関係を築くには、「普段から体に優しい食生活を送ること」「過度なストレスをためないこと」が重要です。
ここでは、胃の役割と気を付けたい食事についてご紹介します。
胃の役割は、2つに分けられます。
1つめは、食物をためておくための袋。
「胃袋」とも呼ばれるのでなんとなく想像がつきますよね。
容量は成人で最大2Lあるといわれています。意外と大容量!
ただ、食後に眠くなったり、運動するとわき腹が痛くなった…。なんて経験はありませんか?
これは胃袋に食物が入り、満腹中枢が刺激され、血液が胃に集中することに関係します。
胃に一時的に血液が集中することで脳に流れる血液が減り、一時的に酸素不足になることで眠くなると言われています。
2つめは、食物を消化して吸収しやすい形にすること。
食物を溶かす「胃酸」という消化液が関係してきます。(因みに主成分は塩酸!)
胃酸は、食物を溶かす他にも役割があります。
それは・・・小腸で栄養を吸収しやすいように分解すること。
タンパク質や脂質・炭水化物を、「消化酵素」をつかって分解するんですね。
ただし暴飲暴食や不規則に食事をする、刺激物を良く食べるなどの生活習慣があると・・・胃はもうヘトヘトに。辛いものブーム・大食いブームもありますしね。
近年は食が欧米化していますので、肉や油脂を食べる機会が増えてきました。
日本は食肉文化が欧米諸国に比べ短いので、消化・吸収には時間がかかるといわてれいます。
なので肉類オンリーの食事やお酒、コーヒーなどのカフェイン類、大食い・早食いは胃もたれ・胃酸過多の原因になりやすいです。
もちろん、胃もたれや胃酸過多になったときは整胃剤や胃腸薬を飲むのも一つの手。
ですが、普段の食事からそうならいように気を付けるのが一番ですね。
胃の働きを助けるビタミンに「ビタミンU」というものがあります。あまり聞きなれない成分ですね。
ただ一度は皆さん、耳にしたことがある成分です。
別名「キャベジン」ともいいます。
そう、某市販薬の名前の由来ともなったビタミンです。
キャベジンはその名の通りキャベツから発見された成分で、ビタミンに似た働きをする成分です。
このキャベジンは、胃の粘膜の新陳代謝を促進したり胃酸分泌を抑制してくれる働きがあるといわれています。
この成分自体は熱に弱い為、サラダなど生に近い食べ方がオススメ♪
トンカツにはよく千切りキャベツがついてきますよね?
キャベツで口の中の油を一掃するだけではなく、胃粘膜の代謝をあげて油っこいものも消化吸収しやすくするためなんです。
付け合せ野菜は残す方もいますが、ぜひ一緒に取ってほしいです!
キャベジンが多いとされる野菜は、キャベツ、セロリ、ブロッコリー、アスパラなど。
どれも使い勝手がよい食材ですので、胃に負担をかける食事がおおいなー…という方は、重点的にとってみてくださいね。