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コラム

かぜについて

2019/12/10

かぜは一生のうち150〜160回かかる、最もポピュラーな疾患です。

 

 

 

鼻やのどの不快症状からはじまり、頭痛、発熱などの全身症状に移行することがほとんどです。

熱が39度以上あり全身の痛みや倦怠感がある場合は、インフルエンザの可能性が高いので病院に行きましょう。

 

 

 

 

 

 

かぜとは、粘膜がウィルスに感染し炎症を起こすことによって生じる感染症です。

栄養不足、睡眠不足、過労、ストレスなどによって体力や免疫力が下がったり、寒さによる乾燥によって粘膜の防御機能が下がった場合に、ひきやすくなります。

 

 

 

 

 

うがい手洗いは効果的です、必ず行いましょう。 

部屋の換気も大切です。 

咳1回で10万個、くしゃみ1発で200万個の粒子(この中に無数のウィルスが含まれています)が飛び散りますが、換気をしていない部屋は90分経っても6割以上が浮遊した状態になります。

 

 マスクは、ウィルスを防御することは難しいですが、咳やくしゃみの勢いを減らせるので、他への感染を抑える効果があります。

粘膜を保湿し、保護する効果もあります。

 

 

 

 

 症状が一つの場合は、専用のお薬を服用したほうが良いです。

総合感冒薬は、症状が二つ以上の場合に使用します。

 

 

 かぜウィルスがのどの粘膜に感染すると炎症が発生し、せき中枢が反応してが出ます。

同時に粘膜から粘液が過剰に分泌され、たんが発生します。

たんが出る湿った咳であれば、去痰剤入りの咳止めが有効です。

 

咳中枢に作用する中枢性咳止め成分(ジヒドロコデインリン酸塩など)は、習慣性や便秘などの副作用があるので、注意が必要です。

 

また、ぜんそくの場合は逆効果になってしまう場合があるので、専用のお薬を使いましょう。

 

 

 かぜウィルスが鼻粘膜に感染すると、防衛反応として鼻水くしゃみなどの症状が出ます。

その場合は、鼻炎薬が有効です。

 

鼻炎薬は、アレルギー症状を抑える「抗ヒスタミン成分」、

鼻づまりを緩和する「血管収縮成分」、

鼻水を抑える「抗アセチルコリン成分」、

粘膜の炎症を抑える「抗炎症成分」

などが入っています。

 

内服薬は眠気や口の渇きなどの副作用が出るお薬が多いので、注意が必要です。 

 

 

直接鼻にさす点鼻薬は、局所に作用するので眠気などの副作用は起きにくいと言われています。

長期連用すると血管が収縮しにくくなり症状が悪化することがあるので、使いすぎないようにしましょう。

 

 

 

 

抗炎症成分であるトラネキサム酸塩化リゾチームなどが有効です。

トラネキサム酸は血栓がある方、塩化リゾチームは卵アレルギーの方は使用できません。

 

鎮痛成分の中でのどの痛みにも聞くイブプロフェンも有効です。

 

 

 

ウィルスに感染すると、大脳の視床下部にある温熱中枢が反応し、発熱物質であるプロスタグランジンを産生します。

この働きにより体温が上がります。ウィルスは38度以上の熱で、大半が死滅します。

そのため、来なら薬で熱を下げるべきではありません。解熱鎮痛剤はそれを踏まえた上で使用するべきです。

 

プロスタグランジンは発熱だけではなく「痛み」の原因でもあるため、同じ薬が頭痛・生理痛に対しても効果をもたらします。

 

 

 


かぜ薬は症状を抑えるだけなので、同時に体力を回復させなければなりません。

しっかり休養をとってください。

 

 

 

 

 

 

かぜ薬はあくまで対症療法なので、早く治すためには体力を回復させなければなりません。

そんなときは、かぜ薬と一緒に飲める専用のドリンク剤がおすすめです。

高麗人参などの生薬が入っており、カフェインレスなので体力の回復を早めます。

 

普通のドリンク剤はカフェインが入っていることが多く、眠れなくなったりして体力回復を妨げることがあるので注意しましょう。

 

macのおすすめは、「ハイスミン」「紅参力」「ビタエックス」などです。

状況に合わせていろいろございますので、店頭でご相談ください。

  

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